口内炎に歯磨き粉

痛いですよね

日馬富士

日馬富士は優しい横綱だ。‬
日馬富士の行為はどんな理由があれ、許されることではない。
‪だが、日本中から好奇の目にさらされ、噂話が一人歩きし、母国からバッシングを受けてもなお、引退せず日本と相撲に貢献したいと言う。‬

これまで、あの小さな身体を支えてきたのは研ぎ澄まされた心があったからだ。これから先も綱を張るとなると、今まで以上に土俵外での品格、そして成績を求められるだろう。
日馬富士はその事を充分に分かった上で、それでもなお綱を張ろうとしている。‬

綱を張る者として今回の事が許されないと日馬富士自身が思っているのなら、場所後に引退するだろう。

日馬富士の巡業での高齢者、障がい者、子供に対する優しさを知っているからこそ、まだ相撲をとる姿を観たい。ただ日馬富士のことが好きなのだ。

西野カナ

昨日、会社も休みだったので思い立ってUSJへ行った。

道中、西野カナEsperanzaを聴いた。この曲は、僕が西野カナの中で一番好きだ。

情熱的なまでに相手を思い、自分だけのものにしたいと恋敵に嫉妬し、希望を捨てきれず絶望するから好きだ。

この曲の歌詞に感情移入して、全力で歌ってくれるなら喜んでカラオケ代を出す。

そう思いながらUSJに着いた。

1年ぶりのUSJはすっかりクリスマスカラーだった。

バックトゥーザ・フューチャーは過去になり、今はより強いボスが好きなミニオンに生まれ変わっている。

スペースファンタジーも幸せなドリカムとコラボレーションしている。

そんなUSJに来て観ないわけにいかないのは天使がくれた奇跡だ。

歌とともに巨大なツリーが姿を変えるのは観ていて圧巻だった。

観ている人の幸せを少しずつ吸い取り輝く、海深くに生息する鯨のようだった。

天使がくれた奇跡が終わると、スペシャルゲストのアナウンスが入る。

スペシャルゲストは西野カナだった。

歌と共にツリーが自在に輝きを変える様は圧巻だった。

Dear Bride、トリセツ、手を繋ぐ理由と歌もまさに幸せいっぱい。周りからは歓喜の声。まさに平成の国民的女性ソロアーティストだ。

もちろん、僕も西野カナは好きだ。正直、身体が熱くなった。

誰かに西野カナを歌ってもらいたいと思っていたら、本人が歌ってくれたのだ。

ただ、僕が一番聴きたいのは嫉妬し、絶望する西野カナだったので、今でもまだ、Esperanzaを誰かに歌って欲しい。

幸せいっぱいの西野カナも好きだが、嫉妬渦巻くドロドロとした西野カナがもっと好きだ。

日馬富士の事件報道について

マスコミの印象操作に違和感を感じる。

貴ノ岩の映像が流れる。

貴ノ岩の頭に大きな怪我があるが、これは新入幕の時の映像である。

日馬富士は貴ノ岩の頭部を殴ったため、今回の事件によりこの怪我を負ったのではと印象操作がされる。

日馬富士と貴ノ岩の仲が上手くいっていなかったというが、方や横綱、方や前頭8枚目である。

暴行抜きに番付が1枚でも違えば虫けら同然と言われるほどの縦社会。

仲がどうこうではなくそこには歴然とした差がある。

また暴行で引退した朝青龍日馬富士が懇意であったという報道がある。

朝青龍日馬富士が懇意であったからといって今回の事件と何の関係があるのだろう。

果ては、昔、日馬富士が会見を開いた時ビールを飲みながら取材を受け顰蹙をかったという報道の際、日馬富士が稽古中お茶を飲む映像が流れたのだ。

今回の日馬富士の暴行は、どのような事情があったにせよいけないことだ。将来三役を期待される貴ノ岩に後遺症が残らないことを祈るばかりだ。

一ファンとして悲しくて残念でならない。

相撲協会はしっかりと今回の事件を究明し、日馬富士に処罰を下さなければならないだろう。

マスコミは事実のみ報道し、印象操作やつまらない憶測をやめて欲しい。

口内炎に歯磨き粉

下唇に違和感を覚えた。

舌先でチロチロと舐めると痛みを感じた。

山のようにポッコリ膨れ上がり、中心は火口のように窪んだいた。

口内炎だ。

左上の鋭い犬歯が、坑夫のように鉱石を採掘しようと励んだのだろう。

いくら掘り進めても何も取れないから、さっさと閉山したらいいのに。

口内炎ができると、美味しくものを食べられない、上手く話せないから女性を口説けない(これは口内炎に関係ない場合もある。)等、様々な弊害がでる。

中でも、口内炎を一番憎く感じることは歯磨きの時である。

ご飯を食べたら歯を磨こうと、鼻が垂れている頃から口酸っぱく言われてきた。

それは自分が頬や贅肉が垂れる頃も、美味しくご飯が食べられるようにと親心からでる言葉である。

人間はご飯を食べる限り、生きてる限り歯を磨かなければならない。

例外なく。たとえ口内炎でも。

口内炎でも歯を磨くことはもちろんできる。ただ、歯磨き粉は口の中で唾液と混ざり、縦横無尽に駆け巡る。

当然、口内炎にも関係なく襲い掛かる。ある種のテロである。

村上春樹フィンランド人は人生について述べたがるといっていたが。口内炎に歯磨き粉もまさに人生だ。

ある日突然生まれて、襲い掛かる歯磨き粉のような不幸に耐え、将来を見据えて歯を磨く。治った頃には喜ばれ、その日のうちに忘れられ、忘れた頃に生まれる。